ゆりだなぁ。

主に百合漫画のレビューブログです。

成人向け百合漫画の年表を作ってみた

まだまだ数の少ない成人向けの百合漫画を年表にしてみたい、そんな企画。

本当は表紙の画像も年表に入れたかったんですが、確かはてながアダルトNGだったので下着より見えているものに関してはやめておきました。表紙はエッチじゃない方が買いやすくて売れそうな気がするんですが、どんなもんなんですかね。

書籍の紹介文は全てamazonの商品ページからの引用です。リンクも貼っておきました。Amazonでは扱っていないものもあったので、それらに関してはタイトルだけです。「れんあいごっこ」とか「ステラのまほう」のくろば・U先生の作品なので需要ありそうなんですが。駿河屋とかなら中古を売ってるようですね。

随時更新していく予定。小説とかゲームの方もいつかまとめたい。

作りっぱなしもなんなので個人的なお勧めをあげておくと、

  1. カノジョと私の秘蜜の恋 She falls in love with her(嵩乃朔)
  2. 百合の蕾に唇触れて(syou)
  3. ブルージェンダー(江戸屋ぽち)

「カノジョと私の秘蜜の恋」は幼なじみの短編が一番好き。成人向けだと省略されがちな内面が丁寧に描写されていて、とても甘くて読んでいて幸せになれます。「百合の蕾に唇触れて」は全編いちゃラブなので安心して読めるのが良いですね。短編集の第二弾なんですが、複数巻出るのは珍しい気がしますので今後も期待したい所。「ブルージェンダー」も好きなんですが、ストーリーがかなり重めなので人を選ぶかなぁ。

年表の作成と読み込みは外部のツールを利用しているのですが、あまり重いようだったら年代で分けるかもしれません。何はともあれお読み頂きありがとうございました。

参考にさせて頂きました

ゆるめの百合漫画のオススメをまとめたい

ほわわっと肩の力の抜けるゆるめの百合漫画のまとめです。

画像と引用文はAmazonの引用です。

個人的なお気に入りから選んだので、お好きな作品があれば嬉しいです。

ひまわりさん

ひまわりさん
学校のまん前に建つ古くてちいさな本屋さん「ひまわり書房」。店主の「ひまわりさん」がいつでも迎えてくれるその書店に、今日も誰かが尋ねてくる…。本と本屋に集まる人たちをめぐるハートフルストーリー。

黒髪ロングのストレート、クールな書店店主のひまわりさんと、そんな彼女が大好きな女子高生「風祭まつり」の日常を描いた作品。ひまわりさんへの愛を率直に叫ぶ「まつり」が賑やかで読んでいる内に自然と笑顔になれます。

日々を重ねる中で、少しずつひまわりさんの過去や先代「ひまわりさん」との思い出に触れ、より一層仲良くなっていく二人の関係がとても純粋で綺麗です。

大切なものを大切にする当たり前だけれど温かな雰囲気にほっこりします。現在(2020年3月)10巻まで発売中。

すわっぷ⇔すわっぷ

すわっぷ⇔すわっぷ
キスで入れ替わりって便利だね。春子はクラス一頭が良く、夏子はクラス一ギャル。ある日からキスをすれば体を入れ替わり、もう一度キスすると体が元に戻るようになってしまった!女の子同士の、新たな入れ替わり4コマの開幕です!

入れ替わったからといって特別なことは何もせず日常のちょっとした欲望を叶え続ける二人。割り切り方が何だか可笑しいです。

何故キスなのかとか、理屈が分からないとか、そんな無粋なことは置いておいて、女の子同士のキスがたくさん見られるステキな作品。ニヤニヤが止まりません。

春子と夏子に関しては恋愛感情は特にありませんが、抵抗感なくキスできるってことは、そういうことですよね、と一人で勝手に盛り上がっています。全4巻。

同居人が不安定でして

同居人が不安定でして
絵で食べてる情緒不安定女子の不安定さんと、会社勤務しつつ同人活動をするしっかりさん。叱り叱られつつも、仲良く同居中のふたり。社会人女子の二人ぐらしをコミカルに描く、タカダフミ子初コミックス!

ことあるごとに仕事をサボろうとするダメ人間な不安定さんの世話を、何だかんだで焼き続けるしっかりさんに癒やされます。ちっちゃいのにしっかりものなしっかりさんが私もほしい。

9:1くらいの割合でしっかりさんの力により維持されている同居生活ですが、些細なことで喜んだり落ち込んだり、頑張ったり頑張らなかったりする不安定さんを見ていると放っておけない気持ちも分かります。愛されキャラですね。

ゆるいのに切れそうにない絆が魅力的な作品です。全3巻。

ひとりぼっちの〇〇生活

ひとりぼっちの〇〇生活
友達ってどおしたらできるのかな…。 極度の人見知りの女の子・一里ぼっち。中学でクラス全員と友達にならないと、唯一の親友と絶交しなければならない!? 絶体絶命友達つくろう計画、奮闘の第1巻!

幼なじみの「かいちゃん」との約束を果たすためコミュ力0のまま必死に友達を作ろうする「ぼっち」が本当に健気で、思わず応援したくなります。今すぐ友だちになろうって言いに行きたい。

かいちゃんとの再会を待ちわびながら少しずつ成長していくぼっちに共感できる人もそうでもない人も、ぼっちの裏表のない一生懸命さはきっと伝わるはず。

個性的な友人たちが織りなす楽しげな空気感も大好きです。現在6巻まで発売中。

しすたー・いん・らう!

しすたー・いん・らう!
私の名前は内海愛姫。今年から高校生になりました。そして、今日から…義妹といっしょに暮らすことになりました! 義理の姉と妹のドキドキ同居生活☆

ある日突然家に越してきた義理の妹「詩雫白乃」と彼女を優しく迎え入れる義姉「内海愛姫」の物語。ストーリーの方もゆる〜い日常系で好きなのですが、絵がとても可愛らしく萌えます。

姉妹のいちゃいちゃって眺めてるだけで幸せになれますよね。そういうことです(異論は認める)。ましてそれが義理の姉妹ならなおさらです。その気がなければ他人のままですからね。

まるで最初から姉妹だったかのように仲睦まじく暮らしている二人を見ていると穏やかな気分になってきます。全2巻。

徒然日和

徒然日和
田舎の女子高生は好きですか? 友達以上恋人未満な女子高生4人組が送る、田舎のまったりスクールライフ。特別なことは起きないけれど、この日々はきっと"とくべつ"

素朴で穏やかな雰囲気がたまらない、平和だなーって人心地つく作品。小学校のときに転校で別れてしまった親友の「花村小春」と「白月真冬」が高校で再会します。

起承転結は緩やかで高校生活の平凡な一幕が描かれますが、何でもないことで楽しめるのは青春っぽくて良いな、と。 言葉にされることは少ないですが、二人の間に存在する確かなつながりが普段の様子から伝わってきて、和みます。

言葉がなくても通じ合える関係は意識することはなくとも特別で、とても心洗われます。全3巻。

将来的に死んでくれ

将来的に死んでくれ
女子高生・菱川俊が恋しているのは、同じく女子高生の刑部小槙! この恋心、お金を積んででも届けたい! たとえ手段は不純でも、小槙への想いは、純粋で一点の曇りナシ!! まずは、お友達からお願いします。

同級生の小槙に一目惚れした菱川が純粋な心のもと、あの手この手で迫ります。緩めというか、ギャグ漫画。ハイテンションな菱川が単純に面白いです。

菱川の性的なお願いに動じることなく淡々と断り続けながら、仲の良い友達としての関係は続けていく小槙の器が大きすぎて、惚れるのもの分かります。欲求が完全に男子高校生のそれなので、男に生まれなくて良かったね菱川さん。

なびくビジョンは全く見えてきませんが結末やいかに。全7巻。


最後までお読みいただきありがとうござました。

「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)」百合漫画レビュー

※ネタバレが多少ありますのでご注意ください。画像クリックでAmazonへ飛びます。

  • 作者:みかみてれん
  • 巻数:2巻
  • 初版:2020年
  • タグ:GL、ラブコメ、学園モノ

概要・感想

ぼっちで不遇な中学時代を過ごし今度こそと意気込み高校生活に臨んだ「甘織れな子」が本作の主人公。見事高校デビューに成功し指折りの人気者が集う友達グループの一員として、キラキラな毎日を送る彼女でしたが、染み付いた根暗な性質は簡単には抜けず、次第に疲弊していきます。

そんな悩みを、ひょんなことからクラスもとい学校一のアイドル「王塚真唯」に打ち明けたれな子は、真唯もまた周りからの期待に応えようとする中で似た悩みを抱えていることを知ります。

秘密を共有しあった彼女と親友になれるかも、そう無邪気に予感するれな子でしたが、翌日真唯に伝えられたのはまさかの愛の告白。

急な展開に戸惑うれな子は彼女の告白を断りますが、諦めきれない真唯はある「勝負」を持ちかけてきて……。

れな子の明日はどっちだ!? 真唯と親友になることはできるのか! はたまた彼女に落とされ彼女になってしまうのか! 「真唯」と親友になることを望む「れな子」と、「れな子」の恋人になるべくあの手この手で彼女に迫る「真唯」のドタバタを描いたラブコメディです。

と、妙なテンションの紹介分になりましたが、作者はみかみてれん文庫で有名な「みかみてれん」先生です。商業ベースの1作目らしいです。

真唯の圧倒的なスペックを前に終始押され気味なれな子が見ていて面白い。親友と恋人を賭けた勝負の行方が物語の主軸ですが、親友兼恋人で終わりでイイんじゃないかと、ニヤニヤしながら思ってました。50ページ位で終わっちゃいますが(ネタバレ)。

それはそれとして、これまで友達としか考えていなかった相手を恋人として意識してしまい、意識していることに戸惑いながらも受け入れていく過程っていうのには、何と言うか百合の王道的な良さを感じました。

続きが出版されても不思議には思わない幕引きかなぁというのが個人的な感想。もう少し時間が経って高校デビューも含めて変わった自分を受け入れたれな子が真唯とどのような関係を気付いていくのかは気になる。2巻でないかなぁ。

みかみてれん先生の作品は初めて読みましたが、軽やかな文調で楽しく読めました。小説だと割と山場に向けてダレる事ありますが、大体どこを読んでもニヨニヨできるのスゴイと思う。

最後までお読みいただきありがとうございました。

「とろとろ姫あわせ」百合漫画レビュー

※ネタバレが多少ありますのでご注意ください。画像クリックでAmazonへ飛びます。

  • 作者:長倉けいこ
  • 巻数:全1巻
  • 初版:2014年
  • タグ:GL、大学生、H

概要・感想

  大学を舞台とした作品。女子大生の「高井綾乃」とその同級生「森野マミ」との恋模様を描きます。マミの告白を驚きながらも受け入れた綾乃は、彼女のその愛らしい性格に惹かれ、一途な愛情に触れる中で、想いを強めていきます。

「恋愛白書パステル」にて掲載されていた作品、作者は「長倉けいこ」先生です。

イチャイチャ多めの物語。本編通して精神的にも物理的にもイチャイチャしてます。最初の頃は初々しい感じだったのが、段々と気持ちを通わせながらより深く求め合うようになっていくのが、何とも言えず素晴らしいです。

途中若干だけ不穏な展開がありますが、雨降って地固まるみたいな、スパイスですね、スパイス。困難を乗り越えながらラストに向けて駆け抜けていきます。クレッシェンドって感じ。高鳴っていきます。

出版社が同じ「モモイロデイズ」と方向性が少し似てるかなぁという印象。一回とはいえ道具が出てくる分、こちらの方がマニアック、かも。

最後までお読みいただきありがとうございました。

「モモイロデイズ」百合漫画レビュー

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  • 作者:青井はな
  • 巻数:全1巻
  • 初版:2014年
  • タグ:GL、社会人、H

概要・感想

男性との交友関係がかなり若干広めな「江本まりか」は、恋人の家を勢いのままに飛び出し途方に暮れている所に、偶然高校時代の同級生「周防日向」と再会します。

渡りに船とばかりに、顔も覚えていなかった彼女の家に転がり込んだまりかでしたが、ある日自分の名前を切なげに呼びながら日向が行為に耽る姿を見てしまい…。

少しずつ心も体も強く繋がっていく二人の関係がとても美しい作品です。

「恋愛白書パステル」に掲載されていた作品、作者は「青井はな」先生です。

やっぱり片思いが成就する話って好きだなぁという。多くの作品は恋人になるまでの紆余曲折が主で、恋人になってからの何やかんやはカット気味ですが、本作品はむしろ恋人との関係をどう発展させていくかということが主なので、イチャイチャもたっぷりで大満足でした。

これまではややヒモ体質だったまりかが日向の彼女として、恋人を支えられるように変わっていこうとするのは愛ですねぇ、愛。あと、言葉で伝えきれない気持ちを体で伝えようとするのが、もう、ね、良いです。プラトニックとはまた別の良さがありますね。

百合はキスまで、みたいな方でなければぜひ是非オススメです。

最近新装版が発売されましたが、新装版と通常版の違いはあまり無いようですので、値段でも表紙の好みでも好きな方で問題ないかと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

「欠けた月とドーナッツ」百合漫画レビュー

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  • 作者:雨水汐
  • 巻数:2巻(2021年3月現在)
  • 初版:2020年
  • タグ:GL、社会人

概要・感想

ゆっくりと深まる社会人二人の関係を描いた物語。

主人公の「宇野ひな子」は、オシャレをしてメイクをして恋をする、そんな「普通」の幸せを望みもがくOL。無くならない仕事のミスに落ち込んだり、どうしても男性との恋に踏み込めない自分を責めたり、理想とのギャップで悩むひな子の毎日は、自身の葛藤を上司である「佐藤あさひ」に知られたことで、少しずつ変わり始めます。

連載はコミック百合姫にて、作者は雨水汐先生です。

理想に近づけず自己嫌悪に陥る「ひな子」に共感して、それを認めながらも前へ進もうとする様子に勇気を貰える、そんな感じ。そして、ひな子の後ろには、「あさひ」がいて、ときに見守っていたり、ときにそっと背中を押したり、と常に気にかけている。

ままならない苦しみを共有する二人の関係はもどかしい程に一歩一歩しか進んでいきませんが、それ故にとても優しく癒やされます。踏み込み過ぎず、けれども確かに肯定し受け止めるあさひの優しさは、大切な家族を亡くし、残された妹を守らなければならなくなった境遇によるものなんだろうな、と。

1巻だけでは、いわゆる色恋の話にどこまで突っ込んでいくのかは未知数。ゆったりした雰囲気が心地よいので、このままのペースで行ってほしいなぁ。何と言うか二人の行く末を見守りたくなる感じなんですよね。

隔月連載なのが焦れったいですが、月一だと雰囲気変わりそうなので、まぁ良いかという気がしている。でっていう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

「不思議なゆうなぎ」百合漫画レビュー

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  • 作者:大庭直仁
  • 巻数:全2巻
  • 初版:2020年
  • タグ:百合、SF(すこし・ふしぎ)

概要・感想

物語の主人公は「ゆう」と「なぎ」、お互いを大切に想っている親友同士。そんな彼女たちの周りでは何故か不思議なことがよく起きます。互いの事だけが透けて見えるメガネ、なぎの体に生えたコンセント、ゆうが猫に変身したり等々、、、奇妙な体験を共有する中で二人の仲は更に深まっていきます。

連載は「good!アフタヌーン」にて、作者は「大庭直仁」先生です。

ジャンルとしてはファンタジーというか「すこしふしぎ」もとい大分ふしぎな出来事に少女二人が出会っていく物語。現実離れした事態に遭遇しても、なんだかんだいつも変わらずお互いへの思いを確認する結果になるあたり大好きなんだなぁというのが伝わってきて、非常に良い。イイ。

「ゆう」と「なぎ」の関係は友愛として描かれていますが、それ故に純粋な好意が表れていて何と言うか浄化されますね。二人ともとても可愛い。ほっこりします。

世界観も含めて謎が多いので、次はどうなるんだろうなぁとワクワクしながら読んでいました。たぶん、他の人の感想を読まずに読んだ方が楽しめると思います。ここに書くことじゃないですが。

絵のタッチが特徴的なので人は選びそう。ただ、それも相まって寓話じみた雰囲気が形成されているので、私は好きです。

友情モノの百合や、不思議な世界をありのままに受け止めて楽しむような話が好みの方はお気に召すのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。