ゆりだなぁ。

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「吸血鬼と呼ばれたい!」百合漫画レビュー

※ネタバレあるかもしれないのでご注意ください。画像クリックでAmazonへ飛びます。

  • 作者:ぴゃあ
  • 巻数:1巻(2021年2月現在)
  • 初版:2021年
  • タグ:吸血鬼、ファンタジー、学園もの、幼なじみ

ヴラド学園――そこは吸血鬼の少女たちが過ごす秘密の学園。
あおいは、幼馴染のユウナと同じ学校に編入することに。 しかし、入学早々あおいが目にしたのは……血の祝杯を美味しそうに飲む少女たち。 人間のあおいが、吸血鬼の学校にいるとバレたら大変!! でも、そんなことは気にぜず、友達もライバルも作っちゃうよ!
可憐な吸血鬼たちと人間の少女が織りなす、可愛くてすこし不思議なほのぼの日常学園ライフ!

感想

吸血鬼の学園というコンセプトもありカップリングは豊富。学園の王子様とか、高潔なお嬢様キャラとかベタなのも多め。ただ、奇跡的に皆可愛い。掘り下げがどこまでできるかは分からないけれどサブキャラの話も読んでみたい。厨二病の娘とか。

物語の方は人間のあおいが幼なじみのユウナを追って、それとは知らずに吸血鬼の通うヴラド学園に編入するところから始まります。グラスに注がれた人血とか、人間学の授業とか、動物を使役する同好会とかファンタジーなネタは多めで楽しい。

百合的な見方をすれば、吸血対象としてあおいを傷つける事を恐れるユウナの葛藤が切なくて、読んでいて心が苦しい。彼女の事をひたむきに信じ続け寄り添うあおいの姿にも救われます。吸血鬼も、幼なじみも百合の要素として好きすぎて何かもう辛い。良い…。

彼女に守られていた事を知ったあおいが今後どう行動していくかが物語の主軸かなぁ。吸血鬼の学園に人間一人という危うい状況でどう立ち回っていくのか見所。天真爛漫だけど芯の強い所、応援したくなります。

好きな作品なので続くと良いなぁ。

何はともあれお読み頂きありがとうございました。