ゆりだなぁ。

主に百合漫画のレビューブログです。

「百合ドリル」百合漫画レビュー

  • 作者:39名による共著
  • 巻数:全1巻
  • 初版:2018年
  • 分類:GL、ショートショート

MFC キューンシリーズより刊行された異色の百合漫画「百合ドリル」のレビューもとい感想です。ネタバレないとは思いますが、ご注意ください。

形式は一応ショートショートというか、各作者が与えられたお題について1ページの漫画やイラストで表現するという形になっています。例えば社会人百合であったり、幼なじみ百合であったり、ですね。

参加されている作家陣も豪華で、明るい記憶喪失で有名な奥たまむし先生をはじめとして、きんいろモザイクの作者原悠衣先生や、捏造トラップの作者コダマナオコ先生など、著名な方が数多く名を連ねています。

やはり1ページなので瞬発力重視といいますか、妄想爆発といいますか、おいしいとこ取りみたいな良さがあります。萌えたり、尊さの前に圧倒されたり、胸の奥がキューッとなったりという、百合漫画の醍醐味を全ページに渡って味わえます。改めて言葉にしてみると驚異的なことですよこれは。気をつけて読まないと大変なことになりますよ。私はなりました。

内容はもちろんなのですが、各ページに作者様のコメントが付いていまして、共感できるものから、ちょっと気圧されてしまう感じのものまであり、熱い思いが伝わってきて楽しいです。それにしても同じお題で全てシチュエーションが違うのはスゴイですね。面白いです。

ショートショートなので具体的な内容に触れると、すぐにネタバレになってしまうので控えますが、一つだけご容赦願うとmajoccoid先生の姉妹百合がとても印象深かったです。普段はズボラな姉が見せる大人な一面って良いですよね。ちょっとカッコ良すぎましたね。あれはもう妹と幸せに暮らすしかないですね。

そんな訳で千差万別の百合が堪能できますので、未読の方はいかがでしょうか。最初から読むも良し、適当に開いてみるも良しな自由な読み方ができる本だと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。