ゆりだなぁ。

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フルスロットル百合コメディ「とどのつまりの有頂天」を語りたい


総合タワーリシチ」で有名な「あらた伊里」さん作の百合漫画、とどのつまりの有頂天のレビューもとい感想です。菩薩の心でお読みいただけると喜びます。

舞台は有頂天島の高台にそびえ立つ全寮制の女子校・有頂天高校。京都訛りがコンプレックスのぼっちな主人公「山田美古都」のため、他人に壁を作りがちな生徒会書紀「猫崎蓮」がこっそり作った巫女部にある日「獅子丸愛莉」と「辺銀(ペンギン)律」、「兎田夜空」と「熊倉タクヤ」の4名が己の趣味に興じるため半ば強引に加わったことで、有頂天部としてのハイテンションな日常が始まります。

ギャグ系の百合ってあまり読んだことがなくて、ぱっと思いつくのが「将来的に死んでくれ」ぐらいなんですが、どうも恋愛の面はそんなに表に出てこないイメージがあったんです。おそらく偏見なんでしょうけど。 菱川が下半身で動いているのは偏見じゃないよなぁ。 もちろん漫画としては好きですけど。

でも、この作品はその辺が両立していて、面白いです。全体としては明るくドタバタした雰囲気を保ちながら、個々人の恋模様がしっかりと描かれることで、爽やかなテイストのラブコメになっています。シリアス系も好きですけど、こう、読んだあと思わず笑顔になってしまう百合もやっぱり好きですね。

はじめは猫崎さんが美古都の天然っぷりに悶々とするハナシかと思ったんですけどね。違いましたね。いや、間違ってはいないですけど(優柔不断)。

メインの二人以外では、幼なじみの夜空とタクヤが個人的にツボです。告白シーンの回想とか、寮での普段の様子とか読みたいなあ。いちゃいちゃしてるんだろうなあ。

獅子丸と辺銀はケンカップルっぽいけど、どうなんですかね。今の所ケンカしてるのが目立ちますけど。まあ、趣味が同じとはいえケンカばかりしてる相手と一緒にいるってのはそういうことでしょう。むしろそうとしかみえない。2巻ではこの二人のシリアス回も収録されるようなので、今から楽しみです。

それにしても1巻ラストで無意識に攻めに転じる猫崎さん、タマリマセンワー。目覚めてしまった美古都が今後どう向き合っていくのか、とても気になります。

とどのつまりの有頂天 1巻 | eBookJapan

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