ゆりだなぁ。

主に百合漫画のレビューブログです。

「付き合ってあげてもいいかな」百合漫画レビュー

※この記事は1巻発売時に作成したものです。ネタバレが多少ありますのでご注意ください。

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  • 作者:たみふる
  • 巻数:1巻(2018/01/16現在)
  • 初版:2019年
  • 分類:GL、大学、恋人

概要

「付き合ってあげてもいいかな」、そんなふわっとした気持ちで付き合い始めた二人の女子大生の物語。

恋人が欲しかったから、なんてともすれば邪に受け取られてしまう理由でも気持ちがついて来るなら問題ナシ。唐突にスタートした恋人関係のリアルな模様が描かれる魅力満載の作品です。

漫画雑誌アプリの「マンガワン」にて配信・公開されています。作者は「たみふる」先生で他に「空気人形と妹」などがあります。

感想

ここからは感想です。ただの感想です。

最初は嫌いじゃないなら付き合ってみようかという軽いノリだったのに、お互いに真剣に相手のことを考える内に段々と恋人としての仲が深まっていくのが、等身大な恋の話という感じで良いですね。中々珍しいタイプの百合漫画な気がします。

そんなこんなで付き合ってから知る相手の一面の方が多い訳で、すれ違ったり悩んだり。見つかるのは長所だけではなく、短所もあったり。

ロマンチックな恋に憧れるメルヘン嗜好なみわと、恋人になったらからには、やることやりたい欲望に忠実な冴子の対比が面白かったです。

サバサバとした性格の裏返しということでもないのでしょうが、性的な欲望にオープンな冴子に戸惑いながらも受け入れようとし、それでもやっぱり気持ちが追いつかなくて色々悩んでギクシャクしてしまうみわが、確かにちょっとメンドクサイんですが百合的にはとても美味しいんだなぁ。

そして1巻ラストのホテルですよ。素晴らしいじゃないですか。

振り返るとやっぱり百合に限らない恋愛のアレやコレやに注目したくなる作品な気がします。そしてそれを成立させている二人の関係を自然に受け入れる周りの友人たちが良い味出してますね。過去に色々あったみたいですし、今度はトントン拍子くらいで丁度良いんですよ、きっと。

色々あった中学の話も読みたいですけど。

1巻冒頭に集約されているように、ここまでは万事順調という次第。ですが配信の方を読んでいると若干、不穏な雰囲気もあったりして、さてどうなるのか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

「さよならローズガーデン」百合漫画レビュー

※この記事は1巻発売時に作成したものです。また、ネタバレが多少ありますのでご注意ください。

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  • 作者:毒田ペパ子
  • 巻数:全3巻
  • 初版:2019年
  • 分類:GL、近代、主従

概要

良家の令嬢と彼女のお付きのメイドとの主従百合物語。

現代にも増して同性愛への偏見が強かった時代に、女性への恋心を自覚しながらも家族が悪評に晒されることを恐れ打ち明けられずに悩む貴族の家の長女「アリス・ダグラス」と、そんな主の苦悩を受け止め癒やそうと寄り添うメイド「九條華子」との間に築かれていく特別な関係がとても美しい作品です。

連載はMAGxivにて、最新話を含めた一部がWebで無料公開されています。作者は「毒田ペパ子」先生で他の作品に「てんぴん」などがあります。

あらすじ

時は1900年イギリス、日本より渡英した元教師の華子は憧れの作家「ヴィクター・フランクス」に師事するべく連日出版社に通いつめていた。何度訪ねても門前払いされ途方に暮れる華子だったが、偶然同じ出版社を訪れていたアリスに拾われ彼女の屋敷でメイドとして働くことになる。

お付きのメイドとして少しずつ信頼関係を深めていたそんなある日、華子はアリスから頼み事をされる。それはヴィクターを紹介する代わりに自分を殺してほしいという到底受け入れることのできない願いだった。

感想

扉絵の圧倒的な尊さの前にページが中々進められない。主従百合尊い、尊すぎて辛い。圧倒的な描き込みによって生み出される作品のリアルな雰囲気に引き込まれました。

特に、メイド服のフリルとか、バラ園の花とか、メイド服のシワとか、アリスと華子のさらつやな髪とか、メイド服とか、スゴかったです。メイド服ってこんなに素晴らしいものだったんですねー。

絵もさることながら、後書きを読むと、ストーリーの方も当時の状況を踏まえて作られているみたいですね。そのせいもあってか、シリアスな感じでした。世間体が重要な貴族の世界で、どうにもならない想いに、胸が苦しくなります。辛い。

ただ、そんなままならない世界だからこそ華子の純粋な優しさが本当に光りますね。遠い異国の地から来た自分を受け入れてくれたアリスをメイドとして懸命に支え、強く温かく肯定し続けます。

震えながらしがみついてきたアリスに理由も訊かず「あなたが涙する時はいつでも私を呼んで、私はどんな時もあなたのお傍にいますから」って抱きしめ返す場面があったんですけど、何て深い愛なんでしょうか。あー、主従百合尊い。

是非とも、幸せになってほしい二人ですが、この先どうなるのでしょうか。気になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

毒田ペパ子 ブレイドコミックス 2019/1/10

「レンアイマンガ」百合漫画レビュー

※ネタバレが多少ありますのでご注意ください

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  • 作者:コダマナオコ
  • 巻数:全1巻
  • 初版:2011年
  • 連載:つぼみ
  • 分類:GL、社会人、漫画家✕編集

概要

恋愛漫画を描く漫画家とそれを支える編集の物語。仕事を介して織りなされる二人の人間模様、それそのものが恋愛漫画になるという入れ子構造。面白いですね。

仕事への懸命な想いを通じて築かれていく、仕事を超えた関係がとても魅力的です。

百合アンソロジーの「つぼみ」にて連載されていた作品、作者は「コダマナオコ」先生です。2011年に芳文社より出版された単行本に新たに描き下ろしが追加された新装版が、2014年に一迅社より発売されています。

あらすじ

漫画雑誌の編集部に務める「羽田ハルカ」は、憧れの漫画家「黒井律」の担当となり、期待に胸を膨らませながら家を訪ねる。

彼女の代表作で自分を変えたお気に入りの漫画「With You」の主人公のように、お洒落で格好良い姿を想像していたハルカだったが、現れたのは漫画とは似ても似つかない根暗でおどおどした人物だった。

ギャップに悩みながらも、漫画に寝食を忘れて打ち込む律を傍でサポートし続ける内に、「先生の役に立ちたい」そんなハルカの願いはだんだんと強くなっていく。

感想

ここからは感想です。どこまでも感想です。

毎話服の変わるハルカに対して、ほとんど服の変わらない先生が、二人の性格の違いを表していて面白い。というのは余談ですが、性格の違う両者が、少しずつ惹かれ合っていく展開って良いですね。好きです。

傍から見ていると二人の関係は明らかに単なる漫画家と編集の関係を超えているんですけど、昔の経験から先生はそれを認めることに臆病になってしまっているんですよね。ハルカのひたむきな気持ちがそんな先生の心の壁を打ち壊していくわけですが、まさに愛ですね。

本人に自覚がないところがまた何とも言えなかったです。気づいたら恋に変わっていたって何だかとっても満たされます。心が。

それにしても、これで付き合っていないって言うんだから、驚きです。まあ、先生の方は自覚ありますけど。描き下ろしパートで同棲の話が出ていましたが、何かもう「早く結婚しろ」というかお願いします結婚してくださいって感じでした。もどかしくて身が持たないです。

何せ出会う前から支え合っていた二人ですからね。ファンレターの件は破壊力スゴかったです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

「親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。」百合漫画レビュー

※ネタバレが多少ありますのでご注意ください

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  • 作者:コダマナオコ
  • 巻数:全1巻
  • 初版:2018年
  • 分類:GL、同性婚、先輩✕後輩
  • 連載:コミック百合姫

概要

タイトル直球。他者に関心を持たず淡々と仕事をこなしながら生活する社会人「森本真知」が、親からのしつこい見合いの誘いを断るため、昔自分に告白してきた後輩の「阿ヶ谷花」と偽装結婚する物語。

偽りの結婚生活の中で気持ちを素直に伝える花と共に暮らすうちに、真知の心は徐々に変化し始めます。

コミック百合姫にて連載されていた作品、作者は「コダマナオコ」先生で他の作品に「捏造トラップーNTRー」などがあります。

感想

ここからは感想です。何はなくとも感想です。

百合婚良いですよね〜。末永くお幸せにって何の屈託もなく祝える感じがとても心に優しい。始まりが偽装結婚なところがまた何とも。ただ、恋人が夕ご飯を作って待ってたり、一緒にお風呂入ったり、同じ部屋で寝てたりと、偽装なんてなかったんだと傍から見てるだけだとなりますね。

花は最初から先輩のことが大好きなので、この辺りは花の努力?の賜物ですね。「一緒にお風呂に入れない新婚生活なんて認めない!」とかストレートな好意がとても可愛いです。

そんな花との共同生活の中で先輩も今まで抑圧してきた感情に気づき始めるわけですが、感情を表に出し慣れていない先輩がまたとても可愛いんですよね。作中の言葉を借りるなら「クソ萌える」。

母親とのケンカのシーンとか特に反応が少女っぽいというか、今までそういうことをしてこなかったんだろうなぁ、っていう。

先輩が変わったのはやはり花のおかげで、そう考えるととても尊いんですけど、花は最初それに気づかないんですよね。何でしょうか、この胸の高鳴りは。両思いなのにすれ違う必要があるだろうか、いやない。

そんなわけで、ラストは大団円でとても良かったです(ボキャ貧)。ハッピーエンド好きなら(嫌いな人もあまり知りませんが)間違いないと想います。渋谷区は偉大だ。

ちなみに、あとがきによれば今作品は久々のライトコダマ作品だそうです。何となくダークコダマ作品のほうが印象が強い気がしますが、同じくライトな感じの「レンアイマンガ」も面白かったですし、ライトコダマ作品の方が好きかもしれないです(ステマ)。

ただ、同じく収録されている短編の「無酸素恋愛」の方はどちらかと言えばダークなんですかね。陸上一筋に生きる傲慢で気高い少女と、それに憧れる少女の百合。恋そのものに縁のない相手に惚れ、恋とは無縁なところに惹かれていくジレンマがとても切ないけれど綺麗な百合でした。

まあ、どちらも面白いってことですよ。あまり気にしないことにします(掌返し)。

何はともあれ最後までお読みいただきありがとうございました。

「君だけが光」百合漫画レビュー

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  • 作者:シギサワカヤ
  • 巻数:全1巻
  • 初版:2018年
  • 分類:GL、短編集(連作2編)、人妻
  • 連載:楽園

「シギサワカヤ」様作の百合漫画「君だけが光」のレビューもとい感想です。ネタバレあるかもしれないのでご注意ください。

連作短編2作品が収められたこちらの単行本、タイトルの「君だけが光」の通り、一筋の光を頼りに生きる姿を描いた胸がきゅーっとなる内容でした。

個人的には、はじめの人妻に恋しズブズブの関係に堕ちていく社会人百合が好きです。結ばれる方が好きなので(ネタバレ)。

さて、短編集ですのでそれぞれについて簡単に振り返ってみます。

スプリングハズカム〜スプリングハズカム アゲイン

10の短編からなる社会人百合漫画。結婚式場に勤めていた「美砂」はある日式を挙げに来た「純香」と知り合い不倫関係になります。

純香への恋心を自覚しながらも美砂は現実を受け入れ、挙式を機に別れることを決意しますが、結局その後もずるずると関係を続けようとする純香の誘いに抗うことができず、さらなる深みへ堕ちていくのでした

泥沼不倫百合漫画、と思いきや結末は爽やかというかハッピーエンド。

別れたあとも好きな人の幸せを願い続ける美砂さんが素敵でした。ただ、それが果たされていないと知ったとき今度は自分がってなるんですよね。自然といえば自然なんですが、それができるのはカッコイイなぁ、と。

好きな気持ちだけではどうにもならない、ままならない想いが描かれているだけに、再会のシーンが光ります。

プレパラート〜遠き光

高校時代に出会った2人の生涯を通じた心の交流を描いた3つの短編からなる作品。

クラスから孤立気味で生きづらさを感じながらも絵に没頭しながら毎日を送る「八田」は、自分の絵のファンだと語る「崎谷」と思いがけず仲良くなります。

崎谷に惹かれていることを自覚する八田でしたが、付き合っている彼氏の話を聞かされたこと、崎谷に自分以上の絵の才能を感じたことをきっかけに、心に黒い感情が渦巻き始めます。

崎谷をハブっていた友人たちが戻ってきたことでそれは決定的となり、結局二人は疎遠になってしまいました。

そのまま卒業し社会人になった八田はある日偶然クラスメイトから崎谷の近況を知らされ、謝罪するために再び会うことを決意します。

これはそんな高校時代の青い思い出を共有する二人の絵描きの物語。

切ないんですよねぇ、報われない恋心も、自分にはない才能への羨望も、それが崎谷には伝わっていないことも。ただ、それが逆に救いなのかもしれないなぁとは思います。崎谷にとって八田は大切な友人であるのは間違いないでしょうから。

ただ一人への想いを光に、一生を遂げる八田の生き様がとても胸にぐっと来ました。自分が読んだ中ではこれだけロングスパンなストーリーは珍しい気がしますね。


一人を想い続ける二人の素敵な女性を描いた短編集、未読の方はいかがでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございました。

「先パイがお呼びです!」百合漫画レビュー

※この記事は1巻発売時に作成したものです。

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  • 作者:むっしゅ
  • 巻数:1巻(2019/01/03現在)
  • 初版:2018年
  • 分類:4コマ、学園モノ、脱力系

概要

犬笛で呼び出されるワンコ系女子「相馬より子」通称マヨちゃんと、天然な生徒会長「漆島きなこ」の脱力系4コマ。才色兼備なのにどこか抜けている会長に度々ドキドキさせられてしまうマヨちゃんに萌えます。

連載は「まんがタイムきららキャラット」にて、作者は「むっしゅ」氏で他の作品に「ふりだしにおちる!」などがあります。個人的には百合アンソロジー「エクレア blanche」に収録されている短編が好きです(ダイマ)。

あらすじ

普通の人には聞こえない犬笛の高音が聞こえる特異体質を持つ女子高生の相馬より子は、ある日道端で生徒会長の漆島きなこが倒れているのを発見する。

空腹で倒れていた会長を何とか家へと送り届けたより子は、数日前に逃してしまったペットのハムスターが会長に拾われていたことを知り、恩を感じたより子は会長がピンチのときには駆けつけることを約束し、犬笛を手渡すのだった。

感想

中々見ないアイテムですね犬笛って。しかもそれで呼ばれて駆けつけるという。バタバタと忙しいマヨちゃんがとても可愛いです。

生徒会長もポテンシャル高いのに、天然なので振り回しちゃうんだなー。マヨちゃん苦労しそうです。

犬笛のお礼がミンサガなのは良いんですけど、どうして首輪まで用意してしまったのかと。しかもつけなれているようですし、割と謎が多い人です。

ファンクラブがあるところまでは割とベタなんですけど、非合法扱いなのは珍しいですね。まぁ、高校で公式ファンクラブというのも違和感ありますので良いのですが。ただ名前が「漆島きなこ様を崇める会」なのは、ちょっとアレですね。怖ぇよ。

その辺り副会長の「塩田ゆき」さんにはもっと頑張ってほしいですが、会長のことが大好きなのにあまり報われないのが少し悲しいです。でも、マヨちゃんも会長のこと大好きだしなー。会長も思考が読みづらい人ですが気に入ってはいるみたいですし。

あまり色恋沙汰に絡めないほうが良いですね。どうもイケない。

何はともあれゆる〜く力の抜ける感じの4コマ漫画、未読の方はいかがでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございました。

「好きなのは女の子」百合漫画レビュー

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  • 作者:北尾タキ
  • 巻数:全1巻
  • 初版:2018年
  • 分類:GL、短編集

「北尾タキ」様作の百合短編集「エクレアSpecial 好きなのは女の子 北尾タキ百合作品傑作選 」のレビューもとい感想です。ネタバレあるかもしれないのでご注意ください。

北尾先生と言えば、百合アンソロジーの「エクレア」での印象が個人的には強いですが、こちらの単行本では同人誌で発表されていた作品がまとめられています。社会人百合が多め。それと、中々アダルティなイチャイチャ多めでした。イヤッッホォォォオオォオウ!

さて、短編集ですのでそれぞれについて簡単にまとめてみます。

好きなのは女の子(朝)・好きなのは女の子(夜)

付き合い初めの社会人百合カップルの甘々な日常を描くショートショート。方言が可愛かったです。方言が可愛い(念押し)。

誘惑したいの。

後輩に襲われた先輩の、ピンク色の悩みを描いた社会人百合短編。愛があるのでセーフです。あと、先輩がエロいです。

さらに言えば、自分のことを襲ってきた後輩をもう一度家に呼んで、今度は何も起こらなかったことに落胆している先輩が可愛い。可愛くてエロい。つまり無敵ですね。

完璧なカノジョ

「私の彼女が完璧すぎて心配」、完全に惚気です、ごちそうさまでした。ただ、「石谷さん」は出会いがカッコ良すぎだったので「青木さん」の気持ちも分かりますけどね。

恋愛のアレコレには疎い石谷さんが一転して可愛いです。ある意味隙がない。

酒は飲んでも飲まれるな!

同じ部署のアイドル「白河さん」を飲み会からお持ち帰りしてしまった「春子さん」の社会人百合短編。記憶がないって怖いですね。反省しようがないですから。

オチが好き。何だかんだあってもやっぱり白河さんは天使だと思います。バリタチ(小声)。

にたものよりみちまよいみち

実らない片想いを抱え続ける二人が、自分の気持ちから目を逸らし、なかば傷を舐め合うように関係を深めていく百合短編。そう簡単には吹っ切れませんよねぇ。

名前呼びのトリックが切なくも面白かったです。

女ってヤツは!!

別れた彼女「愛」からの衝撃の報告を聞き、心に傷を負った「ユーコ」が友人の「美咲」に慰められて立ち直る物語。いやー、愛さん悪い女でした。何かもう清々しいほどに。

その分美咲さんの天使感が際立ちます。ソファーに押し倒されてからの小声での「いいよ」は破壊力スゴかったですね。殺しにきてますね。

カヤとセンパイ

高校が舞台という訳でもないのでしょうが、ピュアな短編でした。美人な「杉浦先輩」に憧れる新入生の「カヤ」は、先輩の「誰とでも寝るらしい」との噂を聞きつけ先輩に突撃します。

そのまま、18禁展開になるかと思ったんですが、そんなことはなかった。愛ですね。愛故ですね。先輩との友好を深めながらもやっぱり抑えきれない想いが溢れてしまう、とても綺麗な短編でした。


ネタバレしそうだったので含めませんでしたが、「トライアングル」も三角関係の素晴らしい百合短編です。少し大人な雰囲気の女の子同士のイチャイチャが堪能できる短編集。未読の方はいかがでしょうか。