ゆりだなぁ。

主に百合漫画のレビューブログです。

百合漫画のジャンル分けについて考えたかった

百合漫画をジャンル分けして本棚をスッキリさせたいという野望が前々からあるのですが、何時まで経っても全く進みません。

結局50音順で並べていまして、それはそれで良いのですが何だか悔しいので考察してみます。

① 恋愛の有無で分けようとして詰む

Wikipedia先生が仰られることには、ジャンルとしての百合は「女性の同性愛のこと。また、それを題材とした各種作品。作品の場合、女性同士の恋愛だけでなく恋愛に近い友愛や広く友情を含んだ作品も百合と言うことが多い。」だそうです。

ざっくりと女性同士の精神的な繋がりが描かれていれば百合に含めるということですね。

「女性同士の恋愛だけでなく」と注釈が付けられていることから、狭義には「女性の同性愛」としても良さそうです。少なくとも初期の頃はそのような意味だったようですね。

ということで、百合漫画を恋愛の有無で大別できるのではないかと思ったのですがこれが案外難しいです。

まず、どこまでが百合漫画でどこまでがそうでないのかが曖昧です。友情という基準を極限まで緩く考えると、主要な登場人物に女性が2人含まれていればそれだけで百合に分類されてしまいそうです。

男性が登場しない、もしくは影が薄いことを条件にすることも考え方の一つだとは思うのですが、そうしてしまうと「青い花」や「オクターヴ」等の個人的に名作だと思う作品が除外されてしまうので、受け入れがたいものがあります。

そこまで極端ではないにしても、百合なのかそうでないかの判断が人によって分かれる作品は珍しくないと思います。

仮に、百合漫画というジャンルが完全に確立したとしても、そこから恋愛の有無で作品を分けるのがまた難しいです。

月並みですが、深い友情と恋愛感情の違いがよく分かりません。肉体関係の有無を挙げる場合もありますが、それも乱暴な気がします。プラトニックな愛を扱った作品もありますので。

告白の有無で分けるのもしっくりきません。相手を想うがために告白しないという場合もありますし、一緒にいるのが当たり前になりすぎてわざわざ言葉にしないということもあるでしょう。伝えないから無しにしてしまうのは違うかなあと思ってしまいます。

こんなふうに色々考えているうちにもう全部「愛」で良いのではないかと、挫折してしまいました。やっぱり愛ですよ、愛。

② 登場人物に注目しようとして詰む

もっと単純に学生、社会人、アイドル、おねロリ、年の差等々登場人物の関係性に注目してジャンル分けしようとする試み。

これは百合に限ったことではないですが、キャラが多い漫画の扱いに困って挫折しました。

特に学校が舞台の作品が難しいです。学園もので止まってしまうんですよね。

部活ものの場合でも、部活がメインの作品と、オマケの作品を分けるのが大変だったりします。ところで、全体的に弓道部が多い気がするのですが気のせいですかね。

③ そもそも百合として扱って良いのか悩む

今更感がありますが結構悩ましいです。現状百合の定義が曖昧すぎて「本人が百合と思ったら百合」みたいな、どこかで聞いたような定義に限りなく近い状況にある気がします。

すると同じ作品であってもそれを百合だと思うかどうかは人それぞれということになります。

このような事情からこの作品を百合と認識して誰かに勧めても大丈夫なのだろうか、と二の足を踏んでしまうことがしばしばあります。

まとめ

結局ジャンル分けしたところで何が変わるわけでもないので、そんなヒマがあったら読んでる方が良いなあという身も蓋もない結論に達して毎回諦めています。そもそもよく調べたらどなたかが既にやられているのかも分かりませんね。

ただ、せっかくブログを始めましたので、独りよがりだとしてもやってみたいと考えているのも正直なところです。ぱっと思いつくのは、GL、日常系、ほのぼの系、部活もの、学園もの、社会人百合、百合夫婦、アイドル、おねロリ、年の差、主従関係、幼なじみ、吸血鬼などですね。上でグダグタ述べましたが分かりやすいものに関してはタグを作るかもしれません。

幾つか作成した百合のまとめ記事はそのような動機から作ったものです。今後その数が増えることがあれば、まあそういうことだと流してください。

一応、GLに関しては一覧表を既に作成したのですが、自分が把握していない作品も当然ながらあるでしょうし、既読作品であっても入れるべきか否かで悩んだものもあります。そんな訳で完璧とは程遠くなってしまっています。

最後の「百合 or not 百合」論争に関しては、一応気に留めておくぐらいにしようと思います。色々雁字搦めになってしまうのも困るので。タイトルを分かりやすくしておけば、だまし討ちのようなことにはなりませんかね。

最後までお読みいただきありがとうございました。